PDF文書(Adobe Reader)の読み上げコマンド
Adobe Readerを起動して、PDF文書を読み上げる操作について解説します。
PC-Talkerでは、Adobe Acrobat Readerの読み上げに対応しています。以降では、単に Adobe Readerと記述します。
Adobe Readerは、インターネットで広く普及しているPDF文書ファイルを閲覧できるフリーソフトです。
最新のAdobe Readerは、Adobe社のホームページよりダウンロードができ、お使いのパソコンにインストールして使用することができます。
インストール直後および既にインストール済みの環境でも、Adobe Reader側のアクセシビリティ設定を実行していないと、PC-TalkerがPDF文書を適切に読み上げないことがありますので、ここでの解説をよくお読みになってご利用ください。
なお、Adobe Reader本体の操作方法につきましては、Adobe Readerのヘルプ(マニュアル)をご参照ください。
また、弊社では、Adobe Reader本体の操作やトラブルについてはサポートいたしかねますのでご了承ください。
Adobe Readerの環境設定
環境の自動設定
Adobe Reader インストール後の起動で、アクセシビリティ設定アシスタントの画面が開くかもしれません。
この画面では、PDF文書の読み上げや表示に関する環境設定を行えますが、とりあえずはキャンセルしていただいてかまいません。
PC-Talkerには、PDF文書を適切に読み上げる環境設定を自動的に行う設定ツールが用意されていますので、このツールのご使用をお勧めします。
この設定ツールは、次の手順で実行します。
1.F12を押して、AOKMenuを開きます。
2.AOKMenuから、[MySupport]を起動します。
3.MySupportの[ツール]→[PC-Talkerの初期設定]→[Adobe Readerの設定]を実行します。
[補足]アクセシビリティ設定アシスタントで読み上げの環境設定をする場合
ウィザード形式4番目の設定画面にある最初の設定項目が、PC-TalkerのPDF文書読み上げにとって重要です。
最初の設定項目:【大きな文書は読み込みに時間がかかる場合があるので、支援テクノロジーを使用して表示可能なページだけにアクセスするのか、文書全体にアクセスするのか、文書ごとに Adobe Reader で最適な判断をくだすようにするのかを選択することができます】
この項目は、3つの方法の中から選択できますが、
〈現在表示されているページのみを読み上げる〉
を選択してください。
表示の設定
Adobe Readerのメニューより[表示]-[ズーム]-[全体表示]を選択して設定してください。Ctrl+数字の0のショートカットキーで全体表示に設定することもできます。
全体表示にした場合、文書ウィンドウへは、1ページ単位で表示されます。
これは、PC-Talkerの読み上げ操作が1ページ単位を対象としており、文書ウィンドウに読み上げ対象の1ページだけを表示しておく必要があるからです。
全体表示については、後述の「PDF文書の読み上げ操作」でも解説しています。
PDF文書の読み上げ操作
PC-TalkerのPDF文書の読み上げ操作は、文書ウィンドウに表示されている アクティブな1ページが対象です。
文書ウィンドウに表示するページを移動すると、移動したそのページを読み上げることができます。
ページの移動を行う、Adobe Readerの標準ショートカットキーを紹介しておきます。
・前のページへ移動・・・←
・次のページへ移動・・・→
・最初のページへ移動・・・Home
・最後のページへ移動・・・End
また、表示の設定が[全体表示]となっている場合、次のショートカットキーは、ページ単位の移動と同じになります。
・スクロールアップ・・・↑
・スクロールダウン・・・↓
・前の画面へ移動・・・PageUp
・次の画面へ移動・・・PageDown
[重要]読み上げの難しいPDF文書
Adobe Readerで、PDF文書ファイルを開いたときに「タグ付けされていない文書の読み上げ」の警告画面が表示されることがあります。
この警告画面が表示されるPDF文書は、その文書内容の読み上げ確認が困難なことを示しています。
そして、警告画面上で[読み上げ順序]や[読み上げモードオプション]を設定して開始することはできますが、ほとんどの場合、満足のいく読み上げを実現できません。
このような読み上げの難しいPDF文書がありますので知っておいてください。
アクセシブルなPDF文書
読み上げの難しいPDF文書とは逆に、読み上げ順序や、見出し、本文の構造がタグ付けされたPDF文書(読み上げを考慮して作成されているPDF)は、PC-Talkerで快適な読み上げ操作が可能です。
つまり、PDF文書の読みやすさのレベルは、そのPDF文書がどこまでアクセシビリティを考えて作られているかによって変わります。
ここまで、Adobe Readerに関する話しが中心でしたが、以降よりPC-Talkerでの読み上げ操作について解説していきます。
PC-Talkerでは、PDF文書の内容を通常の文書カーソルを扱う感覚で、読み上げ操作するための独自の仮想カーソル機能があります。
仮想カーソルは、Adobe Readerに標準装備されている「テキスト選択カーソルを常に表示する」の機能とは関係がなく、PC-TalkerがPDF文書内の読み上げ位置を指すための仮想的なカーソルです。
また、仮想カーソルの操作は、文書ウィンドウに表示されているアクティブな1ページが対象ですので、Adobe Readerの標準ショートカットキーで文書ウィンドウ内のページを移動させながら、全体を読み上げてください。
仮想カーソル位置からページ読み・・・Shift
現在の仮想カーソル位置から現在のページの最後まで読み上げます。
読み上げを途中で中断するには、Escapeを押します。
ページ先頭からページ読み・・・Ctrl+Alt+F10 または Ctrl+Alt+A
現在のページ先頭からそのページの最後まで読み上げます。
読み上げを途中で中断するには、Escapeを押します。
仮想カーソルの移動
仮想カーソルの移動単位は、PDF文書のタグ付けされた構造に従います。
アクセシブルなPDF文書だと、見出しや箇条書き、段落本文の単位で仮想カーソルの移動ができます。
ここでは、移動単位の呼び方を"項目"としています。
仮想カーソルを上の項目へ移動・・・Ctrl+↑
仮想カーソルを下の項目へ移動・・・Ctrl+↓
仮想カーソルをページの先頭項目へ移動・・・Ctrl+Home
仮想カーソルをページの最終項目へ移動・・・Ctrl+End
仮想カーソル上の項目内の文字移動
左の文字へ移動・・・Ctrl+←
右の文字へ移動・・・Ctrl+→
仮想カーソル位置の読み上げ・・・Ctrl+Alt+F9 または Ctrl+Alt+,(コンマ)
仮想カーソルの位置を「ページ内の項目位置と、その項目内の文字位置」で音声ガイドします。
仮想カーソル位置の文字をコード読み・・・Ctrl+Alt+I または Ctrl+Alt+テンキー7
仮想カーソル位置の文字をJISコード、シフトJISコード、ユニコードの順で読みます。
JISコードとシフトJISコードのない文字は、ユニコードだけを読みます。
仮想カーソル位置の文字を点字符号読み・・・Ctrl+Alt+F
仮想カーソル位置の文字を点字符号で読みます。
点字符号の種類は、設定メニュー[カーソル文字の読み方]の【点字符号読みコマンド 点字の種類】に従います。
仮想カーソルによる範囲選択
仮想カーソル上の項目内を文字移動しながら仮想的に範囲選択できます。
範囲選択した文字列は、Ctrl+C(コピーコマンド)を入力して、クリップボードにコピーできます。
左の文字へ移動して文字選択・・・Ctrl+Shift+←
右の文字へ移動して文字選択・・・Ctrl+Shift+→
仮想カーソル検索
指定された文字列で、PDF文書内を検索します。
検索文字列を見つけた場合、その文字位置へ仮想カーソルが自動的に移動します。
検索文字列の入力・・・Ctrl+Alt+Win+:(コロン)
前を検索・・・Ctrl+Alt+Win+[
次を検索・・・Ctrl+Alt+Win+]
仮想カーソル上の項目を再読み・・・Ctrl+Alt+R
仮想カーソル上の項目を再度読み上げます。
ページの内容をすべてクリップボードにコピー・・・Ctrl+Alt+S
現在のページ全文をクリップボードにコピーします。
[補足]音声ログの読み上げ操作直後の Ctrl+Alt+S コマンド
仮想カーソルで移動しながら読み上げる内容は、音声ログに記憶していきます。
音声ログを読み上げる Ctrl+Alt+PageUp や Ctrl+Alt+PageDown のコマンド実行直後に、Ctrl+Alt+S コマンドを実行した場合は、その音声ログの読み上げ内容がクリップボードにコピーされます。