MyEdit 取扱説明書/編集操作の基本/矩形選択

矩形選択


前章までで、文字単位や行単位の範囲選択方法を説明しました。ここでは、もう一つの範囲選択方法である「矩形選択」を説明します。

矩形選択とは

文字単位や行単位の範囲選択では、指定した文字の始めから終わりまでが直線的な連続する文字列の範囲でした。

これに対し、矩形選択は、四角い長方形の範囲でテキストを選択できる機能です。具体的には、1行目の1文字目から6文字目までを範囲選択します。その選択を縦方向に伸ばして、2行目の1文字目から6文字目、3行目の1文字目から6文字目というふうに長方形型の範囲を選択できるのが矩形選択です。

矩形選択の操作方法

矩形選択は、前章で説明した範囲選択の開始コマンドを実行して行います。

 範囲選択の開始コマンドは Alt+Enter

 点字コマンドは ふ+Space

以下、1行目から5行目まで書いたひらがなを例に操作方法を説明します。

1行目 あいうえお かきくけこ

2行目 さしすせそ たちつてと

3行目 なにぬねの はひふへほ

4行目 まみむめも やゆよ

5行目 らりるれろ わをん

1行目「うえお」を範囲選択してから、5行目まで下方向へ移動し

2行目「すせそ」

3行目「ぬねの」

4行目「むめも」

5行目「るれろ」

を矩形選択する手順です。

 1.範囲の始点となる1行目の「う」の文字へカーソル移動します。

 2.範囲選択の開始コマンド(Alt + Enter)を実行します。

 3.Spaceを押して、範囲選択の単位を変更します。

    『文字 どこまで』『行 どこまで』『矩形 どこまで』と音声でガイドするので、

    範囲選択の単位を「矩形」に切り替えます。

 4.→を押して「え」、さらに→を押して「お」を選択します。

    これで、矩形先頭行の「うえお」が選択できました。

 5.↓を押して次の行に移動すると、「すせそ」が選択されます。

 6.同様に、↓を押していくと「ぬねの」「むめも」「るれろ」が選択されます。

 7.矩形範囲を確定するには、Enterを押します。

    『5の11まで矩形指定』というように音声でガイドします。

    以上で、矩形選択が完了です。

矩形選択している文字列を読み上げ確認したいときは、Shiftを1回押し離してください。これは、矩形選択のカーソル移動途中でも実行できます。

矩形範囲を読み上げる場合、『うえお』ピッピッピ『すせそ』ピッピッピのように、矩形範囲の行が変わるところでサウンドが鳴ります。

[補足]マウス操作で矩形選択するには

マウスの左ボタンを押しながら、マウスを動かすことを「ドラッグ」と言います。

通常の範囲選択は、選択したい最初の文字へマウスポインターを合わせてドラッグを開始し、終端文字までドラッグしますね。

矩形選択の場合、選択したい最初の文字へマウスポインターを合わせ、Altを押しながらドラッグし始めると矩形選択となります。あとは、Altを離してもかまいませんので、終端文字までドラックして矩形範囲を選択します。

あとで説明するマルチカーソルの選択も同じマウス操作で行います。

なお、マウス操作による選択中は、音声によるガイドがありません。

矩形選択の取り消し

Escapeを押すと、現在の矩形選択を取り消します。

また、矩形選択を完了している状態でカーソルを移動すると、現在の矩形選択が取り消されます。矩形選択が取り消されると、音声で『範囲クリア』とガイドします。

矩形範囲のコピーと貼り付け

先ほどの例で、矩形選択された範囲をコピーすると、音声で『矩形コピー 20文字』のようにガイドします。

コピーした内容を別の場所へ貼り付けると

 うえお

 すせそ

 ぬねの

 むめも

 るれろ

各々の行が分割改行された形で貼り付けられます。

矩形範囲の削除

今度は、矩形選択された範囲を削除(または、切り取り)すると、音声で『矩形削除』とガイドします。(切り取りのときは、『矩形きり取り 15文字』のようにガイドします。)

矩形範囲が削除されると

 あい かきくけこ

 さし たちつてと

 なに はひふへほ

 まみ やゆよ

 らり わをん

各々の行で選択されている文字だけが削除されます。

矩形範囲への文字入力

今度は、矩形選択している状態で、文字入力をするとどうなるかを説明します。

例えば、日本語変換を使って「東京都」と入力すると

 あい東京都 かきくけこ

 さし東京都 たちつてと

 なに東京都 はひふへほ

 まみ東京都 やゆよ

 らり東京都 わをん

各々の行で選択されていた文字列がすべて「東京都」に置き換わります。

この直後も選択したすべての行を対象に文字入力していくことができます。

例えば、続けて「品川区」と入力すると

 あい東京都品川区 かきくけこ

 さし東京都品川区 たちつてと

 なに東京都品川区 はひふへほ

 まみ東京都品川区 やゆよ

 らり東京都品川区 わをん

となります。

マルチカーソルについて

たまに、文書の複数行の同じ桁位置へ同じ文字を入力したいことがあります。

こんなときに使うのがマルチカーソルの機能です。

通常のカーソルは、文書中の入力位置を1つだけ指し示していますが、複数個のカーソルで、複数行を対象に入力位置を指し示すことができるのがマルチカーソルです。

これをマルチカーソル選択と言い、文字を入力すると、マルチカーソル上のすべての行に同じ文字が入力されていきます。Deleteまたは、BackSpaceを押すと、マルチカーソル上の文字が同時に削除されていきます。

以下、マルチカーソル選択状態の例文で動作を説明します。マルチカーソルの選択方法はあとで説明します。

(マルチカーソル上の文字を■で表してます。)

 あいうえお■かきくけこ

 さしすせそ■たちつてと

 なにぬねの■はひふへほ

 まみむめも■やゆよ

 らりるれろ■わをん

ここで、数字の1 2 3を入力すると

 あいうえお123■かきくけこ

 さしすせそ123■たちつてと

 なにぬねの123■はひふへほ

 まみむめも123■やゆよ

 らりるれろ123■わをん

マルチカーソル上に「123」が入力されます。

マルチカーソル選択の操作方法

マルチカーソルは、矩形選択同様に、範囲選択の開始コマンドを実行して行います。

  範囲選択の開始コマンドは Alt+Enter

  点字コマンドは ふ+Space

 1.マルチカーソル選択したい最初の行の文字へカーソル移動します。

 2.範囲選択の開始コマンド(Alt + Enter)を実行します。

 3.Spaceを押して、範囲選択の単位を変更します。

    『文字 どこまで』『行 どこまで』『矩形 どこまで』と音声でガイドするので、

    範囲選択の単位を「矩形」に切り替えます。

 4.↓を押して次の行に移動すると、音声で『選択文字なし』とガイドします。

    このガイドは、この行に範囲選択されている文字がないことを意味しています。

 5.同様に、↓を押していき、マルチカーソルをセットする最終行まで移動します。

 6.マルチカーソル選択を確定するには、Enterを押します。

    『10の5までマルチカーソル指定』というように音声でガイドします。

    以上で、マルチカーソル選択が完了です。

[注意]マルチカーソル選択を確定するため、Enterを押したとき、音声で『マルチカーソル指定』ではなく『矩形指定』とガイドすることがあるかもしれません。

これは、矩形選択を開始した行と終了した行の桁位置がずれてしまったことで、途中の行に選択文字ができたためです。1桁でもずれるとマルチカーソル状態にならないことがあります。基本的に、開始と終了が同じ桁位置の文字を選択するように注意してください。

マルチカーソルの選択途中に、Shiftを1回押し離して『10の1から 20の1まで マルチカーソル』のように音声でガイドするときは、正常にマルチカーソル選択ができています。矩形範囲の文字を読んでしまうときは、うまくマルチカーソル選択できていません。選択を確定する前に確認してみてください。

矩形範囲を削除するとマルチカーソルの状態へ

矩形選択された範囲を削除する操作の説明は既にしましたが、矩形範囲を削除したあと、削除したすべての行のカーソルはその位置を指し示したままになります。

つまり、マルチカーソル選択の状態となります。文字入力すると、マルチカーソル上に入力していくことができます。


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