他の範囲選択方法
前の章で説明した標準の範囲選択方法の他に、次の範囲選択方法のコマンドがあります。
(1)範囲選択の開始コマンドを実行する方法
(2)文書のすべてを範囲選択する方法
(3)単語やURLを範囲選択する方法
(4)CSVデータを範囲選択する方法
それぞれの範囲選択方法を次に説明します。
範囲選択の開始コマンドを実行する方法
範囲選択の開始コマンドは Alt+Enter
点字コマンドは ふ+Space
この方法は、標準の範囲選択方法より扱いやすいと思います。
○文字単位で範囲選択する方法
1.範囲の始点となる文字へカーソル移動します。
2.範囲選択の開始コマンド(Alt + Enter)を実行します。
コマンドを実行すると、音声で『範囲指定 文字 1の1から どこまで』というように、始点のカーソル位置と一緒にガイドします。
3.範囲の終点となる文字まで、カーソルを移動します。
カーソル移動中に、Shiftを1回押して、範囲内の文字列を読み上げ確認できます。
4.範囲の終点までカーソル移動したら、Enterを押します。
音声で『5の28まで範囲指定』というように、終点のカーソル位置と一緒にガイドします。以上で、始点から終点までの範囲選択が完了です。
範囲選択を中止する場合は、Escapeを押します。
標準の範囲選択方法と違う点は
①Shiftを押しておく必要がなく、Enterを押して範囲選択を完了するまで、範囲がクリアされることがありません。
②カーソル上の文字も範囲に含んでいます。
範囲選択を開始したときの始点の文字は、範囲の先頭文字として確定されています。そして、カーソル移動したその文字も範囲に含んでいるので、カーソル位置と範囲の終点の文字が一致します。こちらのほうが、直感的にわかりやすいのではないでしょうか。
さらに、行単位で範囲選択するのも簡単です。
○行単位で範囲選択する方法
1.範囲の始点となる文字へカーソル移動します。
2.範囲選択の開始コマンド(Alt + Enter)を実行します。
コマンドを実行すると、音声で『範囲指定 文字 1の1から どこまで』というようにガイドします。
3.Spaceを押します。
音声で『行 どこまで』とガイドし、範囲選択の単位が、行単位に切り替わります。
4.範囲の終点となる行まで、カーソルを移動します。
行単位の場合、カーソルがどの桁位置にあっても、行全体が範囲選択されます。
5.範囲の終点の行までカーソル移動したら、Enterを押します。
音声で『5行まで範囲指定』というようにガイドします。
以上で、コマンドを開始した行から終点の行までの範囲選択が完了です。
また、操作面だけでなく、範囲を選択している間は、誤って押したキーに対する文書更新を防止しています。範囲選択コマンドを実行してから、Enterで範囲を確定するまでの間は、Deleteや文字キーを押しても、『ピーン』とビープ音が鳴るだけで、文書は修正できません。ただし、一部の編集コマンドは、Enterで範囲を確定しなくても、今の範囲に対して実行することができます。編集コマンドの機能は、あとで説明しますが、切り取りや、コピー、貼り付けのコマンドは、範囲の確定前でも実行できます。編集の操作も慣れてくると、1回のキー入力が省略されることで、すごく快適になってくるものです。
文書のすべてを範囲選択する方法
すべてを範囲選択するコマンドは Ctrl+A
点字コマンドは す+Space(すべての す)
コマンドを実行すると、文書全体が範囲選択され、カーソルは文頭に移動します。
単語やURLを範囲選択する方法
単語やURLを範囲選択するコマンドは Ctrl+Shift+P
コマンドを実行すると、カーソル上の単語を範囲選択します。音声では、『選択した単語 範囲指定』とガイドします。ここでの単語とは、同じ文字種で連なる文字列のことです。漢字の熟語、数値、英単語、カタカナ語を1回のコマンドだけで範囲選択できるので便利です。
また、このコマンドが、ちょっとだけ賢いのは、カーソルが、URLアドレスまたは、メールアドレス内の文字にあるとき、そのアドレス全体を範囲選択することです。
このとき、音声では『URL http://www.... 範囲指定』とガイドします。メールアドレスなら『メールアドレス hanako@..... 範囲指定』とガイドします。
CSVデータを範囲選択する方法
次のCSVデータを範囲選択するコマンドは Ctrl+,
前のCSVデータを範囲選択するコマンドは Ctrl+Shift+,
CSVファイルを編集する際に、便利な範囲指定コマンドです。
CSVとは、「comma separated values」の略で、各項目データをカンマで区切って記述する書式のことです。
項目が「会社名」「住所1」「住所2」「住所3」「電話番号」のCSVデータを例にします。
高知システム開発,高知県,高知市,吉田町2-23,0888736500
と書かれている行の先頭にカーソルがあると、Ctrl+, のコマンドを実行するたびに、
「高知システム開発」から「0888736500」までの各データを順番に範囲選択していくことができます。音声は『2 高知県 範囲指定』のように、最初に、CSV何番目のデータなのかをガイドし、範囲選択された文字列を読み上げます。